2011年11月3日木曜日

ありがとうPS!

雑誌、PSの、
最終号が発売されました。

いつもは買わないけど、
昨日帰り道のコンビニで
でかでかとロゴが配されたこの本をみて、
即買いを決めちゃった。

わっ、もう会えないんだって。

引退前のベストアルバムみたいっすね。


思いを馳せると、

2002年の創刊から、
東京発の
ミックスカジュアルを
発信してきたPS。

迷走し消えて行く雑誌が多い中、
この雑誌は
提案したいものが明確でした。


好きなブランドのアイテムが
買えるようになり、
トレンドを落とし込みながら
自分のスタイルを
確立させていきたい

大学生〜社会人ビギナーの
女の子にとっての
格好の教材だったなぁ…


と、ガチ読者世代の
あたしとしては、感じてます!


カルチャーページや
ゲストの層も熱くて、
丁寧に悩みながら
編集した結晶だなぁと
感じてました。


創刊は、2002年4月!
---私の大学入学と
同じタイミングなんですね。。

中島美嘉ちゃんの表紙と
TOKYO PRETTY STYLEのコピーに、
新しい時代がきたーー!

って感じがしましたよ。

---今活かすなら、
創刊とかリニューアルの時は、
表紙で大胆に主張すべし
ってことですね。


当時のショルダーは


『自分らしさを見つける!』カジュアル・ファッション誌。
まさにそう…。(先述)


この最終号、
中身も参考になります。

特集のロングインタビューが、その人も一緒に企画した場所で行われてて、
みんなで作ってきた雑誌なんやっていうスタンスが伝わったり

十年間のファッショントレンドをざっくり3つの期に分けて、この時代はこうだった、今につながるこういう動きがあった、と振り返ってPSがやってきたことをアーカイブしたり。


その他もいろんな形で、
読者に感謝が伝えられてる。
あーこの人たち、
ほんとにこの本が好きだったんだなと
作り手目線で感じます。

PS編集部さん、
アートディレクションとデザインをした
パイクデザインオフィスさん、
ありがとうという気持ちであふれます。


さて
また一つの時代に
区切りがついたわけですね。

この雑誌が追いかけた、
女の子のリアルなブームは
今限りなく
インターネットや
ソーシャルメディアの世界で
この瞬間も生まれ、
解釈され、アレンジされています。
(特にストリート)

すぐ知りたい、
即時性が求められる情報はウェブへ。

考察、編集されてから知っても
価値がある情報は、
紙などの時間がかかるメディアへ。

情報を素材とはよく言ったもんですが、
食べ物も情報も、
適した調理方法と提供チャネルがある。

(うどんを例にたとえる。

チェーンのセルフうどん屋で売るのか、
高級料亭に出すのか、
はたまた加工して冷凍うどんとして流通させるのかとか。全部顧客の像やニーズは違う)

食のチャネルの様に、より
適材適所に収まることが
可能になった今。

あったものがなくなるのは悲しいけど、
これはポジティブなメッセージだと思う。

女性のストリートファッションとカルチャーには、
明らかに月刊の雑誌とは違う発信方法が世の中から求められているということ。


この休刊、とっても勉強になりました。
ありがとうございました。