この連休から各地で行われている、とうどまつり。
とうどさんとは。
全国で、とうどうさん、とんど、左義長(さぎちょう、さぎっちょ)などと呼ばれている旧正月の火祭りで、竹や藁で作ったやぐらに正月飾りやお札をおさめ、焼く(はやす)行事のことです。
西の川原のまーぼさんに呼んでもらって、わたしは去年の準備段階から西条市大町地区のとうど祭りを追いかけています。
去年の稲刈りの時から小学生、老人会、自治会など世代をつないで準備をしてきました。
昨日はいよいよとうどさんをはやす(燃やす)、とうど祭りの日。
朝7時に大町小と大町公民館へ。
当日振舞うぜんざいの道具を運びます。
公民館には婦人部のみなさんが作ってくれたぜんざいが。
加茂川河川敷まで運び、テントでふるまいの準備を進めます。
まーぼさんのお母さんが夜なべで作ってくれた甘酒も。つぶつぶの麹がえーかんじ!
お餅も、美味しそうに焼けとる。
(こちらでは、事前に大量に焼きます)
とうどさんの周りには、当日の朝にも持ってくる人が続々と。
消防の大町分団や少年団も到着しました。
火を使うこの行事には欠かせない人たちです。
そうこうしてる間に西条神社の宮司さんが軽快に到着。
あっという間に神事のための神棚を準備します。
会場も整ってきました。
ここは町内ごとのとうどさんではなくて、大町小学校区の行事。世帯数も多く、規模がでかいのです。
(33 って貼り替えてる!)
準備をともに進めてきた加藤さんの司会のもと、神事が始まります。
河川敷に多数集まった地域のみなさんもお祓いを受けます。
その後、とうとう松明で点火します。
大町連合自治会長 日野さん、大町公民館長さん、大町小学校校長先生、大町小学校の児童お二人が火を点ける役です。
会長、とうどさんの戸を開け、中に進み、
着火!
はよ下がって!の声に、下がると、もう校長先生サイドからすっごい炎!
(会長早く出てください!と叫んでしまいました)
めらめら、ごおお、パチパチ。
乾いた笹や藁がこんなに早く燃えるとは。
瞬時に火がまわる。
炎が強風になびく。
マジでなんとも言えない気持ち。
とうどさんは竹の幹のみになり、その足もとでお札やお飾りが燃えています。
西からの風で、煙や灰はすべて隣の「西の川原」地区へ(西条祭りでお世話になっているところね)。苦笑
火は大町分団のみなさんが見てくださってます。
※このクラシックな(昭和な)いでたち、マジ格好いいよね!
川下で、さっき準備したぜんざい、甘酒、お神酒をふるまいます。
甘酒ふうふう言うて飲んだふりしてくれた子たちにちょっとからんでから、
テントへ。
いきなり知り合い!
かとうさーーーん(同僚。そういえば大町でしたね!)!
なんか、加藤さんが淹れると美味しそう。
みんな、体の中をあっためる。
私もぜんざいいただきました。
※まーぼさんに言われてアヒル口やったのに、まーぼさん、タコの口やんか!
とうどさんのところに戻ると、消防団の人らが、残り火でスルメを焼いて少年団にあげてたのもとてもよかった。
他の地域ではこの残り火に餅やだいだいを投げ込んで、無病息災を願って食べるそうですがここではこのスルメなんかも。
人が続々と帰られたので、テントを片付けてあたしらも撤収。
火の始末、ありがとうございます。
とうどさんを終えて
ほんと一瞬のことやった。稲刈りの後から小学生から老人会まで、ほぼ全世代が関わって作った大きな大きなとうどさん。
火を点けると柵の中いっぱいに集まったお飾りやお札とともに、あっという間に大きな火の塊になってしもた。
頑張って作ったとか、もったいないとか一切の感情もなく、そうするもんやから、今年もやるだけ。
この行事をやって春がきたらまた田植えして、秋に刈り取り、年が明けたらまたやる。
「そんなもんよ」
と話してくれた地域のおいちゃんの言葉にえらい納得した。
大事にしたいねー。
12/21からの準備の様子から、まとめる予定です。
完成したらご報告しますね。