2012年1月14日土曜日

伊方原発を思う

私は、原発のある町で生まれました。

愛媛県西宇和郡伊方町。
第一次産業が主な産業の、
小さな町です。

父の実家があり、
三歳くらいまで、
その町で暮らしていました。

祖父は開業医で、
とても立派な家、誇らしい佇まい。
家に中庭はあるし、
もちろん医療器具もあるし、
患者さんはくるし、
じいちゃんは先生やし。

なんかすごいなぁ

と思っていました。


商店も飲食店もろくになくて、
家の斜め前の駄菓子屋の記憶しかないけど、


なんだか伊方は子供心にも
頼もしかった。

じいちゃんの存在と、もう一つ。



原発があったから。




今日のニュースで、
伊方原発が全基停止するも四国の電力は不足せず

というのがありました。

伊方原発の1〜3号機を止めても、
四国の電力は不足しないそうです。

どうやら余っていた電力を、
関電に売っていたようです。


伊方原発は77年に一号機が出来て以来80〜90年代にも稼働を増やしてきました。

今年に入って徐々に停止。

正月は愛媛にいましたが、
皆ほっとした様子でした。


昔は誇らしかった原発。

きっと福島の原発周辺の方々も、
首都圏の電気を支えている自負心で
むしろ自慢に思う気持ちもあったんじゃないかと思います。


私も、小さい時

原発見に行こう

とドライブに連れられ
(といっても家の裏くらい)
丘の上から原発を見下ろし
単純にすごい。
なんかハイテクで、
他のところには滅多になくて、
町の誇りや

くらいに感じていましたから。



今日、お昼に福島県浜通りを震源とする
地震があり、
まっさきに福島第一原発 四号機のことが気になった。

原発は今や不安の象徴、
世界を脅かす兵器となっています。


自然に還るエネルギーではないのに、
核兵器と変わらないのに、
もてはやされた原発。


今でも色んな論調はありますが、

基本は自分で納得行くまで調べ、
持論を持つべし。。

と思います。

普段の生活でも同じで、
まず自分で体験したり感じたり
一次的な情報に触れること、
そして自分で考えを持つことを
だぁーいじにしたい。

人の意見や風潮に流されることなく、
スローでいいから、自分を軸に生きる女性が増えてきた。


自分のスタンスをもつことこそ、
とても大事じゃないのか…

と、故郷の原発が止まって、
考えました。