2013年2月14日木曜日

就活、続き(独り言モード)

昨日のブログの続きを書こうとして考えてます。


今日は2014年度卒の学生さんの面接をしたんですが、
面接官の視点について書こうと思います。



うちのマーケティングの部長もよくいうことやけど、
面接官は事前に見る書類(履歴書やエントリーシート)でその学生がどんな人間かくらいは判断してます。

先行を通して判断したいのは、

この人はうちで活躍できそうか?
ということ。

書類と印象で足りない情報を面接のトークで補う、面接の立ち位置ってそれくらいのもんです。

だから面接に緊張して行く必要ってほとんどないんですよね。



で、面接での話。


ほとんど第一印象でわかります。

三秒。



ドアを開けた時の表情、声、あいさつ、
カバンの置き方、服のたたみ方、などなど。だいたいわかるよ。
着席までに決まってしまうんちゃうか…
だから最低限のマナーとかあいさつさえ自信ない人は練習した方がええと思う。



そんな直感で判断する反面、それはあまりに野生的すぎるので、そこまでに得た印象とか手応えが正しかったかどうかを質問して確かめていく段階に入ります。


そこでの受け答えが

意味わからん

嘘っぽい

なんか正解あてに行ってる感じ

とかだと、

肝心の「この子はうちに来たらどう活躍するだろう??」

ってとこが判断出来ないから困ってしまいます。

そういう人は、とにかく内定が欲しい人なんやと思います。
内定後の働き方とか、全く考えてない。
考えてもリアルじゃない。

こういうこと言ったらこの企業の人に気に入ってもらえるかなー?

とか考えても意味ないから。




そんなの考えるんやったら半日使って昔のアルバム見て好きな音楽でも聴きながら自分ってどんな奴なんやろって考えたほうがええよ。
自己分析っていうけど、それをやるにはトコトンやったほうがいい。


たとえば、最古の記憶、小さい時どんな子供だったとか、どんなおもちゃがなんで好きやったかとか。何に喜びを感じるかってことよね。

あとは、初めて買ったシングルは?アルバムは?それは何で?部活なにしてた?高校は、何でそこに行ったの?とか。自分の判断基軸がわかるよね。

そして、許せなかったことやめちゃくちゃ後悔してること。これは自分の価値観がわかる。

また、「自分超え」をした時のシチュエーションと、自分史上最大のどん底や困難をどう超えたかも大事。ここからは自分の成功パターンが見えてくる。

例えば私はそれが大学受験の闇と光やったり、中学のテニス部でめちゃくちゃ落ちぶれ部員やって12歳で不眠症になったことだったりしますが。
(マイリトルラバーのALICEがめっちゃ流行っていましたが、その頃が辛すぎたためにこの歌死ぬほど嫌いです)


そんな些細な記憶の星雲のゴミみたいな事が、今の自分にどんな影響を与えてるか考えてみる、と、自分って全然自分のことわかってなかったって気づけるよ。

一番いいのは、生まれた時から、幼稚園、小学、中学、高校、できたら大学くらいまで「出来事」と「そのことが示す意味」を書きまくっていくこと。
やっていってたら、三回くらい泣けます(笑)
で、最後にその紙をバーーっと見て、
自分ってこんな人間!!
って感じるままにまた書く。きっと見えてくるの。


やからよく、うまく話せるように自己PRの練習をするとか言いますけど、あんなん意味ないんじゃないかね。
自分のことがよくわかってないうちは。

まずは己を知る。
だっさい攻略本まがいの本を読んだり、居心地の悪い就活セミナーに行って疲れるよりも、たった一人しかいない自分自身のことをもう一度理解してあげて、そんな自分がイキイキ生きていけそうな場所を探してみても遅くないと思う。



私は約一年半かけ、たくさんの企業の選考を受ける中でここまでに書いたようなことを振り返っていました。

だから四年の終わりの方は面接なんて怖いもんなしで、
「とりあえず、自分のこと話しにいこ」

って感じで。めっちゃ面接が楽しかった。
逆に、何社も内定いただけましたし。

自分に合わないところからは、向こうからお断りしてくれるし、いろんな企業の事情を見れるし。楽しいし楽。
初めて企業を選ぶっていう視点に立ててたのも大きいですよね。


わがまま、生意気上等ですよ。


私はJBAの面接に金髪、私服で行きました。それで落とすならそれでいいと思ってました。
ってか、その頃はもうダブルスクールあけだったから、中途でもインターンでも受けれる企業はバンバン受けてて。
リクルートスーツを着る概念そのものがなかったんですよね。
そんな抑圧されたっぽい人間として就活することがありえなかった。


生意気ー。

でもそれくらいでええんちゃう?


人生って、29歳の私がいうのも変ですが、元気にしてたら普通に長いです。


一時的な安心のために、何処かの見えない誰かに合わせて自分を作るより、自分というもの、なりたい姿をちゃんと理解して、
そんな自分だったらどう振る舞うかって考えた方が楽しそうやない?

ちなみにこの書き出し、年に一回ペースで今もやってます。自分のメンテナンスみたいな感じで、めちゃいいです。
部長ですら、やってるそう。


…そんなことをそこの自分探し中の彼や彼女に伝えたい。



ほんならまたー