2011年10月30日日曜日

イメージの力 〜買う、付き合う、会う…いろんなところで

今日の出来事。
オフィスからの帰り道。

今週が東京のデザインウイークだということを思い出し、
表参道から渋谷まで歩いて帰ることに決めました。
しかし、表参道駅から地上に上がるとそこは雨。

せっかくだからどこかに入ろう!
と思って数秒歩くと、スパイラルビルでアートの展示をやっていました。
ラッキー!と、何組もの若手アーティストの作品を見てから、生活雑貨を取り扱うスパイラルマーケットへ。
こんな大人になりたいわー、と思うような、おしゃれでお金持ってそうな大人の男女がお買い物中。

いっぱいほしいものはあったけど、
特にいいな!と思ったのは、
吉田直嗣さんの器。
http://www.spiral.co.jp/f_guide/market/blog/market_diary/kiki.html

特設展示されていたのですが、
ただ器を並べるだけでなく、
実際に食べ物を盛った写真とともにディスプレイされている。

一枚の写真、ひとめ見るだけで、
使うイメージがわく。


黒と白の、
いろんな器を見ては
“これで食べたらごはん美味しいやろな”
“Mさんちのママだったら、これにお野菜をこうやって乗っけるよな”
“このお皿は、ケーキも似合うな”

と、
勝手に膨らむ膨らむ。

お金持ってたら、
お茶碗くらいだったら買ってしまいそうだった。
あぶない、危ない。


そして、ファンデーションを買いに、
東急東横店へ。

特に決めてなかったけど、
フラフラっとRMKへ立ち寄り、
パウダーファンデをお試し。

その間施術してくれた美容部員さんが
まー素敵で。

私が買ったのはなんと6800円もするファンデで、二層式になった変わり種なんですが、
それを朝つける自分、
化粧直しの時にコンパクトを広げる自分、
二層の粉を使い分ける自分、その仕上がり、
すべてが自分の生活にカチッと入り込み、

よし買おう!

と決断できたわけです。


美容部員さんはすごいですよね。
商品の理論的な特性を語り納得させ、
商品のベネフィットを語り、お客さんの想像をかきたてる…。

今日も、
“粉っぽくならずリキッドみたいなうるおい感”
とか、
“目元は顔の中心だからコンシーラーで明るくしてあげるだけで顔の印象が変わるんですよね”

とか、“おーあたしこうなるのね!”
とお財布緩みそうなマジックばかり。


どんな仕事でも、商品でも、

お客さんの現時点の姿が、

“こんなによくなる!”

とイメージを持てるよう

情報を伝えることが大事やなと感じました。


例えば、
DMや広報誌。
全く新しい顧客をターゲットにするなら、

作り手のこだわり、テクニカルなうんちく、作り手が作り手に向けたプロセス…。こんなんはいらなくて、

受け手の日常がどう良くなるか、どう変わるか、をダイレクトに想起させる情報を与える。
それでもってはじめて、情報の送り手が何屋さんなんかが認知される。


私でいうと、社内報(社内コミュニケーション)の担当者さま。

担当者と一言で言っても、
一人一人、理想とする働き方や、記事づくりのスタイル、社内でどう見られたいか…姿は違う。

だから、ほんまに一人一人に向き合わな、イメージも共有できん。

アートじゃなくてビジネスでものを作っていくって、
すなわち顧客との対話だとひしひしと感じました。


ほな、
また明日!